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茂住菁邨(もずみ せいそん)、本名茂住修身(もずみ おさみ)さんは昭和31(1956)年、岐阜県の出身で、大東文化大学で書の魅力を知り、卒業後総理府(現内閣府)に勤められ、平成17(2005)年に辞令専門官に就任された書道家です。
平成31(2019)年4月1日に発表された新元号「令和」の揮毫で一躍衆目を集め、内閣府退任を一つの区切りとして令和4(2022)年2月からパリ、銀座など4会場で開催した書展では多くの感動を呼びました。
この書展に出展された茂住さんの作品の一つに与田凖一作の童謡「祭すぎ」の掛軸があり、書展終了後、この掛軸が与田凖一記念館に寄贈されました。
茂住さんは与田凖一編集の「日本童謡集」に収録された「祭すぎ」に感銘を受けて筆をとられたのことです。
「初春の令月にして気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」
元号「令和」の典拠となったこの文章は「万葉集」梅花の歌、32首の序文であり、奈良時代の初め、当時の大宰府の長官、大伴旅人の作といわれています。
令和4(2022)年9月25日に来館された茂住さんは、「令和」の文字とこの序文をしたためた色紙も寄贈いただきました。記念館に新しい宝物ができ、また与田凖一の童謡がきっかけで書の大家とのご縁が出来て、うれしい限りです。